(※写真はイメージです/PIXTA)

街を歩くとき、お祭りのなかを進むとき、車を走らせるとき……ふと目に付くのは「お店の看板」。実はシチュエーション別に、緻密な戦略が立てられているのです。本記事では、看板製作会社「有限会社オチスタジオ」の代表・越智一治氏が、看板に秘められたマーケティング方法について解説していきます。

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店主は「これは大き過ぎる…」畳3枚分の巨大看板

■ちょっと大きいくらいがちょうどいい

 

看板で重要となるポイントは3つあります。

 

1つ目はサイズです。サイズは、基本的には大きいほど目に留まりやすくなります。大型看板のように見る人との距離が遠くなる場合、想像しているよりも大きなサイズが必要です。例えば、畳一枚分くらいの大きさがあっても、50m離れるとかなり小さく見えます。

 

看板が多い繁華街では周りの看板に埋もれてしまうこともあります。

 

ある例では、店の入り口の上に掲げる看板を制作したことがありました。サイズは畳3枚分ほどです。この看板を店頭に掲げる前の状態で確認した店主は「これは大き過ぎる」「作り直したほうがいい」と言っていましたが、実際に掲げてみると「ちょうどいい大きさだ」と感想が変わりました。

 

建物の壁面などに掲げる中型以上の看板は手元で実物を見たことがある人が少ないため、遠くからでもきちんと見える看板のサイズ感はなかなかつかみづらいものなのです。

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※本連載は、越智一治氏の著書『看板マーケティング戦略』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

看板マーケティング戦略

看板マーケティング戦略

越智 一治

幻冬舎メディアコンサルティング

ピーター・ドラッカーは、マーケティングの理想は「販売を不要にすること」であると言いました。 つまり、営業マンが売り込みに走り回らなくても、商品やサービスが「自ずから売れるようにすること」が究極のマーケティングだ…

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